月別アーカイブ: 2016年6月

世界のトップ女性DJ – Queens of Dance Music


最初の記事をこのサイトでアップしてから約1ヶ月半。
紹介しているDJは男性ばかりで女性はいないのなんて思ってる方がいるかもしれませんね。
実際の所、ダンスミュージックが最も盛んなヨーロッパでもまだまだトップクラスで活躍する女性のDJ、プロデューサーは少ないというのが現状です。
そんな中でも、今回は実力、人気共に兼ね備えている数少ない女性のDJ5人をご紹介したいと思います。
日本でDJを目指している女性にとっても、実際のプレイ姿を見ることは自分の将来の姿を重ね合わせてみたりして、モチベーションも上がるかもしれません。 将来、日本からも世界で活躍する女性のDJが出てくる事を期待して記事を書いてみたいと思います。

1.Nina Kraviz
まず初めにご紹介するのは女性のテクノDJでは現在最も人気、知名度があるNina Kravizです。
Nina Kravizはロシア出身で実力のみならず、容姿にも恵まれたDJです。映像を見てみると、まるでモデルがDJしてるみたいですよね。
日本でもかなり人気があり、昨年の渋谷のWOMBでのプレイの時は酸欠になるぐらいの満員状態でした。
女性のお客さんもかなり多く来場されていて、普段ダンスミュージックを聴かない人にもアピールする魅力があると思います。
プレイする音楽はミニマルよりのテクノでかなりマニアックですが、Ninaの独特の選曲でとても面白いです。
動画はBoiler Roomの映像から、イコライジングしている姿は本当にエレガントで一見の価値があると思います。

Nina Kraviz Boiler Room & Ballantine’s Stay True Scotland DJ Set

Nina Kraviz に関してはもう一つ動画をご紹介。
Resident Advisor製作のドキュメンタリー動画ですが、TOP女性DJの裏側や苦悩といったものが映像から読み取れて非常に興味深い内容になっています。
英語でのドキュメンタリーですが、YouTubeの字幕切り替えで日本語字幕にも対応していますので、是非ご覧になってください。
字幕の切り替えは画面右下に字幕切り替えボタンがあります。

Between The Beats: Nina Kraviz

About Nina Kraviz – Resident Advisor (english)  

 

2.Nicole Moudaber

次にご紹介するのは現在評価急上昇中のNicole Moudaberです。
Nicoleはナイジェリア出身で現在はイギリスを拠点に活動しているDJです。
ダンスミュージックの大御所であるCarl CoxやDanny Tenagliaとも親交が深く、数多く共演もしています。
おもにTech HouseからTechnoをプレイしていて、選曲もかなり渋めといった感じで通好みかもしれません。
パーマがかかったロングヘアを振り乱してプレイする姿はNinaのエレガントさとは対極で力強い女性といった感じです。
Mixcloudでも毎週自身のMixを定期的にアップしていますので、興味のある方はこちらからフォローしてみてください。

NICOLE MOUDABER DJ set at Music Is Revolution, Space, Ibiza

About Nicole Moudaber – Resident Advisor (english)

3.Ellen Allien
Ellen Allienはベルリン出身のDJ、プロデューサーで自身でレーベルの運営、デザイン迄も手がけてしまうマルチな才能を持った女性です。ジャケットのデザインの他にもTシャツのデザイン等ファッション関連の事も手掛けています。
プレイする音楽はテクノ、テックハウスが多いですが、今回ご紹介する動画では、クラブでのプレイと違ってリラックスした感じのプレイで面白いです。本当に楽しそうにDJをするEllenの姿が印象的な映像となっています。

Ellen Allien Boiler Room Ibiza DJ Set

About Ellen Allien – Resident Advisor (english)

 

4.Miss Kittin

Miss Kittinはフランス出身のDJ、プロデューサー、ボーカルです。

外見はタトゥーを両腕に入れていてかなり個性的な雰囲気ですが、DJ Setもエレクトロっぽい曲を取入れたり、自身でボーカルをしたりとかなり個性的です。

やはりこのあたりはフランス人らしく直球でせめてくるより、変化をつけてくるなと関心しました。個人的にはMiss Kittinは作曲とボーカルの印象が強くてDJをあまりきちんと聴いた事がなかったのですが、とても素晴らしいSetになっています。

MISS KITTIN 4/4 set at W Amsterdam

About Miss Kittin – Resident Advisor (english)

 

5.Maya Jane Coles

最後はロンドン出身のMaya Jane Colesのご紹介。

母親が大阪出身の日英ハーフで日本語も少し話せるようです。

今回紹介しているDJの中では一番若い世代ですが、Deep Houseを現代的なサウンドに落とし込みより新しい雰囲気のハウスミュージックを作り上げることに成功しています。

どこか懐かしさを感じつつも音色や構成は現代的で非常に素晴らしいSetになっています。彼女は作曲能力も非常に高いので今後が楽しみなアーティストの一人です。

Maya Jane Coles Boiler Room DJ Set

About Maya Jane Coles – Resident Advisor (english)

 

 


Mix of the Week #4 Rampa – Keinemusik Radio Show 17.06.16


今週のオススメのMixはベルリンのレーベルKeinemusik の Radio ShowからRampaのsetです。

Keinemusik はRampa, &ME, David Mayer, Adam Port, Reznikの5人のDJとデザイナーのMonja Gentschowの6人から成るレーベルです。

リリースされている楽曲は一般的なハウス、テクノという感じではなくちょっと変わった作品が多いという印象です。変わっていながらも、ダンスフロアでも使えるようなトラックに仕上げてるいるところはさすがですね。ジャケットのアートワークも素晴らしいものが多いのでOfficialのサイトを訪れてみてください。

文章でこのレーベルの音像をお伝えするのは非常に難しいのですが、今までのダンスミュージックではブラックミュージックやエレクトロの影響を少なからず受けていると感じるのですが、このレーベルからはむしろロック的なアプローチを感じます。リズムの乾いた音色も独特の雰囲気を醸し出しています。

無理やり文章を書いてみましたが(笑)Mixはこれまで聴いたものの中でも非常に印象深く、素晴らしい出来です。

今後のダンスミュージックの展開に一石を投じるMixになっています。

Keinemusik Radio Show 17.06.16 By Rampa

Keinemusik Radio Show 17.06.16 By Rampa (SoundCloudサイトへ)

Link

About Rampa – Resident Advisor (english)

Keinemusik Official Site (english)

 


DJ初心者がはじめに見るべき動画 番外編


前回のDJ初心者がはじめに見るべき動画 前編 後編ではあくまでも常識的な範疇でのDJの参考動画をご紹介しましたが、今回は一般的なダンスミュージックのDJとしては変わり種の動画をご紹介します。

まず一本目の動画ですが、こちらは巨大フェスTomorrowland 2015からGreen Velvetの動画をご紹介。

Green Velvetはシカゴハウスを代表するDJ/プロデューサーで現在のTech Houseの源流を作った人物と言っても過言ではありません。DJプレイはもちろん素晴らしいのですが、DJプレイ中にヘッドフォンを外し、その外したヘッドフォンをマイク代わりにして突然歌いだすことでも知られています。

動画は歌いだす直前から始まるように設定してありますから、是非ご覧になってください。百聞は一見にしかずというのを実感しますね(笑)

このGreen VelvetのプレイはDJ Setとしても素晴らしいので最初からプレイする事をオススメします。

Tomorrowland 2015 | Green Velvet

 

そして2番目の動画はデトロイト出身のハウスDJ Terrence Parkerの動画です。

Terrence ParkerはダンスミュージッックのDJとしては珍しくプレイにスクラッチを織り交ぜる事で知られています。

よく日本のDJ初心者向けの情報では「ヒップホップはスクラッチやカットインで曲をつなぎロングミックスをしない」とか「ハウス・テクノ系のDJはスクラッチは使わない」なんて記載してありますが、DJを始めたばかりの人こそ新しいDJの形を模索しても良いんじゃないかなと思います。

Terrence Parker の動画はこちらで2本紹介しますので、1本目の短い動画で興味を持たれた方はBoiler Roomの実際のTerrence ParkerのSetを是非チェックしてみてください。

Terrence Parkerの動画を良く見てみると電話の形のヘッドフォンを使用していますが、本当の受話器なんですかね(笑)

今回でDJ初心者がはじめに見るべき動画シリーズは一旦終了です。

まだ見ていない動画があったら下のリンクから是非チェックしてみてください。

DJ初心者がはじめに見るべき動画 (Roger Sanchez)

DJ初心者がはじめに見るべき動画 後編 (Black Coffee – DJ Sneak)

 

Terrence Parker ‘Life On The Back 9’ – DJ Masterclass

 

Terrence Parker Boiler Room Chicago DJ Set

Link

About Green Velvet – RA (english)

About Terrence Parker – RA (english)

 


Mix of the Week #3 Mood II Swing – FACT mix 534


今週のオススメのMixは90年代のNYハウスのレジェンドMood II SwingのMixをご紹介。

前回迄のMixはハウス・テクノの中でも割と異端のアーティストでしたが、今回はNYハウスのど真ん中のアーティストです。

Mood II SwingはNYハウスを代表するアーティストで90年代当時はMasters At WorkやDef Mixとも肩を並べるほど、様々なアーティストのリミックスや作品を次々と生み出していたプロダクションです。

Lem Springsteen と John Ciafoneの2人のチームで最近は全く名前を見ないなと思っていたのですが、数年前に復活したNYの伝説のレーベルStrictly RhythmからStrictly Mood II Swingというコンピレーションアルバムを今年の初めにリリースしています。

近年のダンスミュージックはジャンルの細分化が進むとともに、極端な音色やリズムに偏りがちですが、今回のMixは正に王道のハウスといった感じで今聴くとかえって新鮮です。

90年代の暖かくて心地良いサウンドを是非楽しんでみてください。

TracklistはFACTのWEBページでご覧いただけます。

FACT mix 534 – Mood II Swing

FACT mix 534 – Mood II Swing (Mixcloudサイト)

Link

FACT Magazine (english)

About Mood II Swing – RA (english)

 


東京都内おすすめクラブ5選


「最近クラブに行ってないけど、また行ってみたい」とか「ダンスミュージックが大好きなんだけど、クラブに行ったことがないなー」なんて人の為に今回は東京都内のおすすめクラブ5か所をご紹介します。

90年代、2000年代はクラブっていうと六本木、麻布、青山方面がにぎわっていましたが、最近は割と渋谷周辺に良いクラブは集まっています。

このページで紹介しているクラブは音響、雰囲気、音楽の質は世界基準といってもいいぐらいなので、まだいっていない所があったら是非足を運んでみてください。ダンスミュージック、クラブミュージックはクラブの良い音響、大音量で聴いた方がもっと楽しいと思います。

記事で紹介している☆の数は、オススメ度ではなく単純に主観にもとづいた大きさ(キャパシティ)です。

あまりクラブに行かない人は大きいクラブの方が行きやすいかもしれません。

クラブに行くときの注意点としては

・写真付のID(運転免許証等)は絶対必要です。中に入れません。未成年はダメってことです。

・ドレスコードとしては、男性のサンダル履きは入れないかもしれません。不安な方は各クラブに確認してください。(いざという時はドンキホーテでコンバース風の安いスニーカーが売ってます。渋谷のドンキホーテは東急百貨店本店の向かいにあります。)

後は思いっきりオシャレして楽しんでください!

注意:イベント情報は各クラブのOfficial Pageでご確認ください

1.Contact(渋谷・道玄坂)

2016年4月にオープンしたばかりのクラブ。
渋谷の道玄坂にあり駅からも徒歩5分ぐらいの好立地。
メインフロアとバースペースの2か所にDJブースがあります。
メインフロアの方は西麻布にあったクラブYellowを彷彿とさせるような雰囲気。
フロアの柱の位置迄そっくりで驚きです。
音質と雰囲気もとても良いです。
都内のダンス系イベントで迷ったらとりあえずここに行っとけば安心です。

初めて行く方の注意点としては、入場にWEB上での会員登録が必要なことと入口が非常にわかりにくいです。
オフィシャルのHPで確認してから行った方が良いです。

大きさ
☆☆☆

Contact Official Page

 

2.WOMB(渋谷・円山町)

もはや渋谷の観光名所になっている都内でもキャパシティーが大きなクラブ。
外国からの観光客風の方も結構います。
フロア構成は2階がメインフロア、1階がラウンジ、3階、4階がバースペースとなっています。
各階にDJブースがあるので、色々なDJの音楽が楽しめます。
毎週金、土は世界的に有名なテクノ系のDJが出演しています。
こちらも立地が分かりにくいですが、渋谷円山町のHarlemやOn Airの通りのもう一つ裏側の路地がエントランスです。
ちょうどHarlemの真後ろぐらいです。
井の頭線を利用する方は神泉駅からの方が渋谷より近いです。

大きさ
☆☆☆☆☆

Womb Official Page

 

3.Sound Museum Vision(渋谷・道玄坂)

こちらも渋谷道玄坂のクラブ。
フロア構成はメインフロア、サブフロア、ラウンジスペース2か所です。
こちらもDJブース4か所でメインとサブ、ラウンジで音楽のジャンルが違うので色々なジャンルが聴きたい人にはおすすめです。
このページで紹介している他の4クラブと比べると年齢層が比較的若くて渋谷のクラブといった感じです。
イベントはハウス、テクノ系も多いですが、最近はトラップやヒップホップのイベントも数多くやってます。
場所は先ほどのContactより更に道玄坂を登ったあたりです。

大きさ
☆☆☆☆

Sound Museum Vision Official Page

 

4.Sankeys TYO(代官山)

2015年12月にクローズしたAir跡地にできたクラブ。
こちらもオープンは2016年4月です。
まだ行ってないので、詳しくは分かりませんが行ったら記事を追加します。
ブッキングを見る限りはオススメです。
場所は代官山ですが、渋谷駅から山手線の線路沿いの道路(恵比寿方面に向かって線路の右側です)を歩くと割と近いです。

大きさ
☆☆☆

Sankeys TYO Official Page

Sankeys TYO行ってきたので、ちょっとだけ記事を追加します。

DJブースは2箇所です。2階のフロア上通路にReserve席ができていました。メインフロアの音響はAir の時に比べて個人的には好きな音になっていると思います。硬めで解像度の高い音で今のハウス、テクノ向きの音だと思います。

前のAirの時よりも雰囲気は良いと思います。

※記事追加2017年3月2日

5.Arc Tokyo(表参道)
表参道駅前の交差点の目の前にあるクラブ。
元Origamiがあった場所で立地はすごく便利です。
上記4か所のクラブと比べると小さくて小箱といってもいいかもしれません。
フロア構成はメインとバースペースの2か所にDJブースがあります。
音響もとても良く、メジャーではないけど良いアーティストが出演しています。
内装も表参道らしくちょっと変わった雰囲気です。

大きさ
☆☆

Arc Tokyo Official Page

5.Vent(表参道)

上記のArc Tokyo閉店し現在はVentというお店が入っています。

場所は変わらず内装が変わっただけで、フロア構成はやはりメインフロアとサブがあります。

スピーカーのシステムは変更になり、かなり解像度の高いシステムを使っています。

イベントに関しても現在のダンスミュージックの最先端ともいえるアーティストが数多く出演しています。

小箱なのでちょっと行きにくいかもですが、良いイベントが多いと思います。

Vent Official Page

※2017年3月2日記事追加

番外編
DJ Bar Bridge(渋谷駅前)
こちらはクラブではなくバーになります。
渋谷駅ハチ公口から徒歩1、2分と近くクラブに行く前にちょっと飲むのに便利です。
もちろんDJが入って落ち着いた雰囲気の音楽が流れています。
地下ではなく、ビルの10階にあるので解放感があります。
窓の外には渋谷の交差点や駅を行き交う人が見れて面白いです。
気軽に行けて音響、音楽もよいのでオススメです。

DJ Bar Bridge Official Page